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高倉健さん最後の映画「あなたへ」 ロケ地「平戸薄香」を歩く

富永写真館 旅景色
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こんにちはハッピーサトさんです。

37歳で初めて転職をした会社の研修のため、2020年3月に一週間ほど長崎へ行った。

初めての九州を満喫するために、大好きな高倉健さんの「あなたへ」の撮影スポット巡りに行くことに。

「あなたへ」は2012年に公開され、高倉健さんと大滝秀治さんの最後の映画、遺作となった。

そして私が訪問した場所は映画メインロケ地健さんが亡き妻の残した絵葉書をもとにたどり着いた平戸島の薄香

 

薄香はとっても静かで穏やかな時間が流れている小さな漁港町。

すこし雨がぱらつく一日だったが、撮影時に健さんとお話をした住民の方たちとの出会いもあり、とても素敵な旅になった。

 

どの景色も美しく、また旅に来たい場所。

 

それでは、映画「あなたへ」ロケ地の写真とともに、現地で聞いた高倉健さんのお話も紹介していきたいと思う。

※写真は2020年3月に撮影したものです

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平戸大橋を渡り平戸島へ

平戸大橋
平戸大橋 奥が平戸島

最初は、映画で健さんがキャンピングカーで渡った平戸大橋から。

この写真は橋の手前側にある田平公園から撮影。

映画撮影時は880mある橋の両サイドを10分ほど交通規制をかけて行われたそうだ。

映画同様、手前の九州本土から奥側の平戸島へと渡り薄香湾漁港へと向かう。

平戸島への行き方
googlemapより

平戸大橋を渡り車で10分ほど、山を越えると薄香地区へ到着する。

町の山側の道からは薄香湾を一望できる。

薄香湾漁港

映画の舞台になった「濱崎食堂」「富永写真館」「薄香郵便局」など全てを歩いて回っても20分ほど。

下の地図の番号①~⑥の撮影場所を順に紹介。

健さんが歩いた薄香の港町

薄香漁業協同組合

健さんが散骨のための船を出してもらえないか、お願いしにきた場所。

出前を届けに来た綾瀬はるかさんの傘がフワッと飛んで、健さんがそれを取って差し上げていた。

こちらは平戸市の漁協組合の建物が使われた。

地図① 平戸市漁業協同組合 薄香支所

濱崎食堂

続いて、綾瀬はるかさんが働いていた濱崎食堂へ。

実際には民家のため看板など目印がないので通り過ぎてしまいそうですが、こちらで撮影が行われた。

撮影後しばらくは「濱崎食堂」の看板やのれん、メニューサンプルが保存されたままになっていた様子。

 

現在は撤去されているが、濱崎食堂右隣には映画のためにセットの家が建てられていたそうだ。

撮影のために家まで建ってしまうとは驚き。

濱崎食堂
地図② 濱崎食堂

富永写真館

ここから富永写真館を目指し歩いてゆく。

劇中で健さんが歩いたように、宮田商店から小道に入って進む。

富永写真館にむかう小道
地図③ 宮田商店

民家が立ち並ぶ小道を一番奥まで進んだところに富永写真館がある。

富永写真館にむかう小道

映画で観た雰囲気そのまま、あの時のまま時間が止まっているかのような感覚。

出窓部分には写真も飾られたまま。

富永写真館
地図④ 富永写真館

懐かしさを感じるレトロな写真館の建物、何年前から薄香にあったのだろう。

と眺めていたのだが・・・

こちらも元々は写真館ではなく民家だったようで、映画のために改装されたとのこと。

写真を飾る出窓部分は、セットで作られ後から取り付けられたものだという。

富永写真館

撮影当時の雰囲気を残し写真も保存されていた。

写真館の窓に拳コツん

健さんになったつもりで右の拳で

ありがとう

漁船そよかぜ

再び港湾に戻る。

健さんがラストで散骨をするために船に乗るが、あの船は地元の漁師の方の船を借りて撮影に使われた。

その「そよかぜ」が停泊していた。

散骨に使ったつり船そよかぜ

散骨から戻ってきて大滝秀治さんが「久し振りに綺麗な海ば見た」と振り返るシーンはこの階段部分で撮影。

あの大滝さんの台詞に健さんは涙した。

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀 高倉健スペシャル」では、その様子が映し出されていた。

散骨に降りた階段
地図⑤ 船の乗り降りに使われた階段

薄香郵便局

薄香の郵便局
地図⑥ 薄香郵便局

健さんが亡き妻からの絵手紙を受け取りに来た郵便局。

こちらも郵便局ではなく実際は薄香公民館の建物。

映画のラストでは健さんが退職願をポストに投函するために再び訪れる。

健さんが味わった珈琲を求めて

健さんは一日に何十杯と珈琲を飲むほどの珈琲好きで、「あなたへ」撮影の合間にも地元の喫茶店に足を運んでいた。

健さんが飲んだ珈琲を求め「御家紋」という地元の喫茶店へ行った。

喫茶店で健さんが座ったテーブル

健さんはこの席に座って珈琲を飲み、柱にある種田山頭火の句を眺め何度もつぶやいていたそうだ。

どこで死んでもよい 山の水をのむ

種田山頭火
山頭火の句

↓挿絵入り 山頭火の句集はこちら↓

 

ホットの珈琲をお願いすると、お店の女性が健さんを接客した時のことを話して下さった。

ある日、喫茶店の扉を開けて中の様子を見ては閉め、これを1分の間に3人くらいが繰り返してきて、いたずらかと思っていたら、あの高倉健さんがスッと入ってきた。

この席で珈琲を飲みながら1時間くらい過ごして、私はあまりの緊張でずっとお話を聞くだけで、プライベートで来てくれたので色紙にサインをお願いするなんて事もとても出来なかった。

それから映画「あなたへ」が完成した後、「平戸には映画館がないんですね。でも、ぜひ平戸の皆さんには観て頂き、撮影のときの御礼がしたい」と仰って。

健さんは私たちのために平戸市の文化センターを完成披露試写会の会場にして、市民を招待して下さったの。

町全体が健さんのファンになってしまって、町のみんなが一緒に映画に参加した雰囲気だったと、地元の方たちの貴重な体験を聞くことが出来た。

撮影の合間の健さんの姿

実は、ロケ地を歩いていたら地元の方が「観光でいらしたんですか?」と声をかけて下さった。

ポツポツ雨が降っていたが、傘を差しわざわざ家から出てきて、撮影の合間に健さんとお話した時のことを教えて下さった。

実際の健さんは映画の寡黙な感じではなく、冗談話したり、ハグしたり、驚くほど気さくでお茶目な方でした。

健さんが町のみんなと交流して、茶目っ気のある事をしたり、はしゃぎすぎるとお付きの方が止めに入るほどでした。

NHKの取材の方も撮影していましたけど、健さんのイメージが崩れないようにと、そういったシーンは放送ではカットされていました(笑)。

健さんが息子にサインを書いてくれて、色が薄かったみたいで「後でもう一回書いてあげるよ」って本当に書いてくれたり、「うちに養子に来ないか?」なんて冗談を言って可愛がってくれました。

受験の時期だと知って「高倉宮」っと刺繍された御守りまで用意してくれたんです。

 

また、富永写真館の近くでお会いした方も、健さんとの思い出話や直筆サインまで見せて下さった。

高倉健さんのサイン

他にも、撮影が終わった後に「健さんから直接お手紙が来たんです」「贈り物を頂いたんです」なんて話を伺った。

本やネットなどで色々な高倉健伝説を聞いたが、どこにいても、誰と接しても健さんは健さんだった。

さいごに

映画撮影から8年たった2020年、町の皆さんは今でも健さんとの貴重な思い出を、まるで昨日の出来事のように鮮明に語ってくれた。

出会ったどの地元の方も、健さんとの思い出を誇りに思い、ずっと大切にされていた。

私にとっても、健さんの足跡を辿るだけでなく、健さんが平戸に残した愛まで感じられた気がした。

 

↓健さんの想い、素顔を知ることが出来る本↓

 

最後に、平戸フェリー乗り場の近くにある「JF平戸市旬鮮館」で頂いたヒラメ定食。

平戸は温かい町で、景色も食べ物も最高だった。

平戸のヒラメ定食

最後まで読んで頂き、有難う御座いました。

それではまた^^

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健さんが遺した手形

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