こんばんはハッピーサトさんです。
先日はF1第15戦バーレーンGPでした。
今回はロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ)のマシンが炎上する大事故があった。
あの裂けたガードレールにめり込んだ黒焦げのマシンを見て、とても赤旗中断以降はレースを見る元気がなくなってしまった。
とにかくグロージャンの命が無事でよかった・・・ただそれだけです。
※写真は2016年F1日本GP(鈴鹿)のトークショーにて撮影したもの
※以下 2021年9月に内容追加修正しています
F1レース中の炎上事故
結果的に、このような大事故にも関わらずグロージャンは両手の甲の火傷だけで生還できた。
あのような炎上事故を見たのは、1989年サンマリノGPでのゲルハルト・ベルガー(フェラーリ)のタンブレロでの事故以来だった。
今回のグロージャンの炎上は、どちらかというと衝突と同時の大炎上だったので、爆発炎上というような印象だった。
時速221km/hで激突し53Gの衝撃を受けたグロージャンが気絶やケガ(骨折など)をせず自らコックピットから脱出できたことが本当に良かった・・・。
炎に包まれ、ヘルメットのバイザーも溶けていたのだから、視界も最悪な状況だったと思う。
それに、消火にあたったマーシャルの対応、現場にメディカルカーがすぐに到着できたことなど、全ての要素が揃ってグロージャンの生還に結びついたと思う。
もし、それらの要素が一つでも欠けていたら・・・と想像すると、本当に恐ろしい。
↓は元気な姿を見せたグロージャンとインタビューヘの回答内容
バリア(ガードレール)の安全性
とにかくグロージャンの無事だったことが全てなのだが・・・ひとつ気になる所がある。
それは、バリア(ガードレール)がなぜ衝突であのように裂けてえぐれ、マシンが突き破ってしまう事態になったのか。
サーキットはF1を開催するためのFIAが定めるグレード1ライセンス取得が必要になっている。
そのライセンス規格には路面の平坦さ、コース幅、フェンスやガードレールなど、サーキットを構成する要素に細かな基準があり、FIAの審査を通る必要がある。
私はそのライセンス条文・規格についての知識はないが、少なくともあのようにガードレールが裂けてマシンが突き抜ける状態になってはいけないだろうと思う。
過去(1974年)のF1レース事故で、ガードレールにマシンが衝突した際にバリア(ガードレール)を突き破る事故があった。
上段ガードレールの下をもぐってしまったヘルムート・コイニクは、ガードレールに首を切断され亡くなっている。
1980年代までのF1レースでの炎上事故や死亡事故、そして1994年のアイルトン・セナ、ローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故、更には2014年のジュール・ビアンキの事故などによって、F1マシン自体やサーキットの安全性は改善され続けてきた。
今回のバーレーンGPでは、ガードレールを突き破ったもののヘイローの存在によりグロージャンの体は守られた。
事故についての調査結果は何らかの形であるのだろうが、個人的にはこのバリアの件は気になる所です・・・。
さいごに
今回は、とにかくグロージャンの命が無事だったという事が全てでした。
あの事故の映像は生で見ていましたが、夜空に向かう炎の塊を見た瞬間からしばらく時間が止まったような感覚でした・・・。
セナの事故や、過去の大事故も資料や映像で見てきましたが、今回の事故は特に動揺しました・・・。
というのも、これまで鈴鹿でF1観戦をして、ドライバーのトークショーに参加して話を聞いていると、ドライバーの人のよさなどが伝わってきて、ほとんどのドライバーのファンになってしまったんですね^^;
なので、会場で実際に会ったドライバーがあんな事故に遭ってしまった事がなかなか受け止められませんでした・・・。
レースは競争であり戦いであり、ましてや時速200km/h、300km/hという異次元のスピードでの危険なレース。
それでも、ドライバー全員が何事もなく無事にレースを終えて欲しい。
安全を願っているのに、危険が伴うレースを見ている、そんな矛盾を抱えてレースを見ている自分がいる。
特にこういった大きな事故を見ると気持ちが複雑になります・・・。
次戦も同じサーキット(レイアウトは違いますが)でのレースになりますが、どうか事故のないレースが見れればと願っています。
それではまた。
主な出来事
PP ルイス・ハミルトン(メルセデス)
1位 ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
3位 アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
・ロマン・グロージャン(ハース・フェラーリ)がダニエル・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)と接触後にガードレールに激突炎上の大事故、1時間以上レース中断となった
(奇跡的に脱出したグロージャンは両手に火傷を負うも命に別状はなかった)
・レッドブル・ホンダとしては初のダブル表彰台(フェルスタッペン2位、アルボン3位)
・ドライバーズ・オブ・ザ・デイはロマン・グロージャン
・F2角田裕毅選手がレース2を15位で終えランキング5位へ後退