こんばんは、F1大好きハッピーサトさんです。
今週末はF1ポルトガルGP。
そのポルトガルGPで1985年にアイルトン・セナがF1初優勝を果たした。
その時にセナがドライブしていたのがロータス(LOTUS)のマシンだった。
↓初優勝の時の様子↓
今日はアイルトン・セナがドライブしたチーム・ロータスのマシンを紹介します。
ロータス97T・ルノー(LOTUS 97T)
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ロータス97T・ルノーは1985年にアイルトン・セナがF1初優勝を果たしたF1マシン。
前年1984年にトールマン(後のベネトン)からF1デビューしたアイルトン・セナが2年目に移籍してきたのは名門チーム・ロータス。
セナはF1デビュー2年目の第2戦ポルトガルGP(エストリル・サーキット)でポールポジション、ファステストラップ、そしてF1初優勝を果たしハットトリックを達成した。
1勝目のポルトガルGPは豪雨でのレース、2勝目はベルギーGP(スパ・フランコルシャン)でウェットからドライへと変わる難しいレース展開だったが勝利。
「雨に強いセナ」「雨でも速いセナ」を印象付けた。

前年のモナコGPでは雨の赤旗中断で優勝が幻に・・・
実現した初優勝も雨のレース
セナには「雨」の運命を感じますよね
この当時にフロントタイヤ・ディフレクター(90年台中頃から主流になったバージボードのようなもの)が装着されているマシンは珍しかった。
レースによってはサイドポンツーン上に小さな追加ウィングを装着しダウンフォースを稼いだ。
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セカンドドライバーだったセナだが1985年シーズン優勝2回・PP7回と、ファーストドライバーのエリオ・デ・アンジェリスの優勝1回・PP1回という記録を抜いてしまった。
1985年シリーズランキングはセナが4位、アンジェリスが5位。

優勝時に貼られた月桂樹マークしっかり2つありました!
写真ではサスペンションアーム隙間からチラ見えしてます^^;
抜群の速さが光ったセナだったが、ガス欠やマシンの信頼性不足から16戦中7戦をリタイア。
しかし、シーズンのラップリード(1位走行)距離はセナが1325kmで、この年チャンピオンとなるアラン・プロストの841kmをはるかに上回っていた。
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MOMO製のステアリングの中央にロータスのロゴが入っている。
アナログの回転計と、パネル上部にはデジタル表示のディスプレイ。
コックピット内の左側にはスタビライザーの調節レバー、右側にはHパターン5速シフトレバー。
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JPSカラーのブラックビューティー・ロータス。
いつ見ても強く速く美しく感じる。
めくれ上がるような角度の付いたディフューザーも特徴的。
大きなダウンフォースを発生させるためにライドハイト(車高)は極端に下げられてサスペンションはかなり硬いものとなったという。
搭載エンジンはルノー製V6ターボ。
最高出力810馬力(フルブースト時1500馬力以上)、最高回転数11,500rpm。
翌年の1986年もセナはロータスに残留し、ロータス97Tの改良版である98Tをドライブ。
ロータス2年目はセナがファーストドライバーとなり、チームメイトにはジョニー・ダンフリーズを迎えた。
セナは優勝2回・PP8回を記録し前年同様シリーズランキング4位となった。
ロータス99T・ホンダ(LOTUS 99T)

ロータス在籍3年目の1987年にアイルトン・セナがドライブしたロータス99T・ホンダ。
マシンカラーは「ブラック(JPS)」→「イエロー(キャメル)」へと大胆な変更。
セナが勝つために望んだホンダエンジンが搭載されこの年もロータスで戦うことになったが、この年がセナ最後のロータス所属となった。
チームメイトは1987年に日本人初のF1フル参戦デビューとなった中嶋悟さん。
写真のカーナンバー11は中嶋車で、セナはカーナンバー12を付けた。

私がF1を観始めるきっかけになった中嶋悟さんのマシン^^!
そしてセナとホンダが強く結びつくきっかけになった重要なマシンでした。

前後のプルロッド式サスペンションには電子油圧制御式のアクティブ・サスが搭載され、ピトー管(L字の管)から得た走行情報から路面に最適なサス制御を行なった。
アクティブサスが作動しなかった時のために通常のスプリングも搭載されていた。
しかし、当時の演算処理能力では路面に対する制御が追いつかず、アクティブサスのシステム重量が相当な重さだった事もデメリットになってしまった。
この年、アイルトン・セナはマシンに苦戦しポールポジションは1回のみ、モナコとデトロイトの2勝のみ。
前年まで優勝すると「月桂樹」のシールが貼られてきたが、この年は「ラクダとピラミッド」のシールになっていた。

セナのモナコ初優勝はこのマシンでした。
そして、セナのデトロイト優勝がチームロータスのF1最後の優勝に・・・
後に大きな意味を持つ2勝でしたね。

この年も中央にチーム・ロータスロゴの入ったMOMO製のステアリング。
昨年まではアナログ回転計とデジタルディスプレイの組み合わせだったが、全てデジタルのディスプレイへと進化。
コックピット内の左にスタビライザー調整レバー、右側にはH型パターンの6速シフト。

このマシンは前期型のフォルム。
後期型はリアウイング翼端板が縦長の長方形となり、エンジンカウルに段差がつき、サイドポンツーンも低くコンパクトな物へと変更された。
ディフューザーは相変わらず空へ向かってめくれ上がるような形状。
この年はホンダ製V6ターボエンジンを搭載。
最高出力870馬力(フルブースト時1100馬力)、最高回転数12,000rpm。
さいごに

今回は、アイルトン・セナがF1初優勝を飾ったロータスのマシン紹介でした。
戦闘力が下がりつつあったロータスに見切りをつけたセナ。
そして、翌年1988年にはホンダを引き連れマクラーレンへと移籍。
アラン・プロストとの熾烈なバトルから、セナ伝説が次々と生まれました。
セナが最後に乗ったウィリアムズFW116
アイルトン・セナがF1デビューを果たしたトールマンのマシンも見てみたいですね^^
ヨーロッパに行かないと見れないかしら・・・
それではまた^^!
↓セナの歴代マシンを中心に解説された本↓