元祖ハイノーズF1 中嶋悟が乗ったティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)

ティレル
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こんばんはハッピーサトさんです^^!

現代では当たり前になったハイノーズ車ですが1990年中頃までは存在しませんでした。

当時のマシンはノーズ先端からディフューザーまでフラットな一枚フロアになっていた。

そして、1990年に登場したティレル019が歴史に残る元祖F1ハイノーズ車となった。

ドライバーはF1参戦4年目の中嶋悟さんと、前年F1デビューを果たしたジャン・アレジ

今日は、革新的な元祖ハイノーズF1マシンとなったティレル019の写真紹介です。

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ティレル019 フロント

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)
ヘッドレスト部分に中嶋悟さんのサインが入っている♪

ティレル019のマシン最大の特徴はこの地面から浮き上がったハイノーズと、ハの字吊り下げのコルセアウィング。

イルカの頭部に似たこのノーズは「ドルフィンノーズ」と呼ばれ、ノーズ吊り下げタイプのアンヘドラルウィング(コルセアウィングとも呼ばれた)をF1界で初搭載した斬新的な空力デザインマシンだった。

このノーズを持ち上げてフロア下部に気流を流し込むというコンセプトは他チームに多大なる影響を与え、翌年1991年にはベネトンもハイノーズ(黄色のバナナノーズ)を採用した。

 

このハの字吊り下げ方式だとフロントウィングのメインプレートが左右に分断されてしまう。

そこでベネトンではフロントウィングのメインプレートの気流を受ける面積が減らないようハの字吊り下げではなく、2枚のステーで吊り下げられた一枚物のフロントウィングを採用した。

 

実はティレルも元々はベネトンと同じステー2枚吊り下げにする予定だった。

しかし、マシンデザインを行ったハーベイ・ポスルスウェイトが「ハの字吊り下げの方がカッコいい」との判断でこのハの字吊り下げコルセアウィング採用となった。

バナナが好きでなないので・・・

 

個人的にはベネトンのバナナノーズよりティレルのイルカノーズが好きでした^^

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)

ドライバーの太もも部分あたりからマシン先端にむけてノーズが持ち上がっている。

フラットボトム規制をクリアするためにモノコック下部とフロアは分断され、フロント・サスペンションのロワアーム後方付け根あたりまでフロアが伸びている。

 

タイヤはこの年からピレリ製に切り替えられたが、主流のグッドイヤー製に比べ性能が劣りシーズン苦戦の一つの要因となっていた。

ホイールにはスピードライン(大阪の自動車部品メーカー)のロゴ。

ブレーキはイギリスのAPレーシング(現:ブレンボに買収された)のものが使われた。

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)

リアカウル脱衣・・・セクシーショット^^!

上の写真のマシンはリアウィングが2段式だが、下の写真のマシンはリアウィング角度は寝ているが三段式。

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)

ノーズコーンを外したところ。

オーソドックスなプッシュロッド式のサスペンション。

ティレル019 コックピット

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)と中嶋悟さん

コックピットに乗り込みデモランにむかう中嶋悟さん。

NAKAJIMAとデザインされた赤白のヘルメットも印象的。

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)と中嶋悟さん

ステアリングはF1でお馴染みのイタリアのパーソナル製(王冠のマーク)。

回転計は黄色い針の付いたアナログ式。

目盛りは1万2000回転まで刻まれており1万500回転あたりにレッドゾーンの赤マークが見える。

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)

いいなあ~

 

私も一緒に押し掛けスタート手伝いたい^^;

 

いってらっしゃいませ^^!

ティレル019デモランの様子はこちら^^

ティレル019 リア

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)のV8エンジン

エンジンはV型8気筒のフォードコスワース製。

最高出力620馬力、最高回転数11,750 rpm。

ティレル019 スポンサー一覧

ティレル019・フォード(Tyrrell 019 Ford)

この頃は中嶋悟さんやアイルトン・セナが日本でのF1ブームをけん引。

バブル経済だったこともあり1990年代前半までは多くの日本企業がスポンサー(時にオーナーとして)として参戦していた。

とはいえ写真を見ての通りティレル019はスポンサーロゴの少ないマシンだった。

ティレル019のスポンサーロゴの一覧はこんな感じ。

「CLUB ANGLE」(ノーズ等)→大阪府の老舗高級肌着・下着メーカーだった

「ESSILOR」(FW翼端板)→フランスの光学製品メーカーでメガネレンズなどを製造していた

「EPSON」(ノーズ等)→日本の電機メーカー、インクジェットプリンター等がなじみ深い

「PIAA」(ノーズ等)→日本の自動車部品・自動車用品メーカー、ワイパー等がなじみ深い

「Nippon Shinpan」(風防・RW翼端板)→日本最大手の信販会社(現:三菱UFJニコス㈱)

「COURTAULDS」(コックピット横)→イギリスの大手化学繊維・化学メーカーだった

※フロントサスの個所に「●MOTION」とあるが何のスポンサーか分からなかった・・・

当時すでに資金不足に陥っていたティレル・・・

この年にロスマンズがスポンサーになるはずだったが破断したためタバコ・マネーを得ることが出来なかった。

同じブルーではあるが、もしロスマンズ・ブルーを纏ったティレル019となっていたら、開発規模や開発領域も広がり翌年のホンダV10エンジンに相応しいシャシーが登場したのかもしれない。

もし、それが実現していたら中嶋悟さんラストイヤーは全く違う展開だったに違いない・・・。

さいごに

ティレルと言えばケン・ティレルおじさん。

ケン・ティレル – Wikipedia

チーム・ティレルは6輪車や今回の019ハイノーズ車を開発、チーム・ロータスのコーリン・チャップマンと並ぶF1界の天才発明家というイメージ^^;

レースでは中嶋悟さん、片山右京さん、高木虎之助さんともタッグを組み、日本企業のCM(柴田恭兵さんと共演)にも登場していたし、日本とは強い縁で結ばれていたように感じて親近感もありました。

今となってはワークスではないレース屋チームの存在(ウィリアムズやザウバーなども)は懐かしいですね^^;

それではまた^^!

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