こんばんはハッピーサトさんです^^!
F1の各チームには長い歴史がある。
名門と言われるような歴史あるチームもあれば、コロコロと名称を変えるチームもある。
また、何かとお金のかかる世界のため短期間で消滅してしまうチームも。
今回はF1中継がフジテレビでスタートした1987年以降に参戦した各チームの変遷を振り返ってみます。
ちなみに1987年当時からチーム名も変わらずに存続しているのはフェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズの3チームだけ。
それでは行きましょう^^!
1987年以降に参戦したF1チームの変遷表
早速ですが、1987年以降に参戦しているチーム変遷を表にまとめてみました。
キリがないのでここでは2000年までの推移を確認をしてみます。
※基本的にはチーム名をベースに表を作っています。
右にスライドしていくとあのチームの今を確認できます^^!
前身チーム | F1参入年 | 1987 | 1988 | 1989 | 1990 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | ・・・ | 現在2021 |
同一 | 1966年~参戦 | マクラーレン | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | マクラーレン | ・・・ | マクラーレン |
同一 | 1969年~参戦 | ウィリアムズ | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | ウィリアムズ | ・・・ | ウィリアムズ |
同一 | 1950年~参戦 | フェラーリ | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | フェラーリ | ・・・ | フェラーリ |
トールマン | 1986年~参戦 | ベネトン | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | ベネトン | ・・・ | アルピーヌ |
同一 | 1970年~参戦 | ティレル | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | ティレル | BAR | BAR | ・・・ | メルセデス |
同一 | 1978年~参戦 | アロウズ | → | → | → | アロウズ | フットワーク | → | → | → | フットワーク | アロウズ | → | → | アロウズ | 2002年後半に撤退 | |
同一 | 1976年~参戦 | リジェ | → | → | → | → | → | → | → | → | リジェ | プロスト | → | → | プロスト | 2001年末に撤退 | |
同一 | 1985年~参戦 | ミナルディ | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | → | ミナルディ | ・・・ | アルファタウリ |
同一 | 1958年~参戦 | ロータス | → | → | → | → | → | → | ロータス | 撤退 | |||||||
新規参入 | ジョーダン | → | → | → | → | → | → | → | → | ジョーダン | ・・・ | アストンマーティン | |||||
新規参入 | ザウバー | → | → | → | → | → | → | ザウバー | ・・・ | アルファロメオ | |||||||
新規参入 | スチュワート | → | スチュワート | ジャガー | ・・・ | レッドブル | |||||||||||
前身チーム | F1参入年 | 1987 | 1988 | 1989 | 1990 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | ・・・ | 現在2021 |
同一 | 1987年~参戦 | ラルース | → | → | → | ラルース | ヴェンチュリー | ラルース | ラルース | 撤退 | |||||||
新規参入 | スクーデリアイタリア | → | → | → | → | スクーデリアイタリア | 撤退 | ||||||||||
同一 | 1970年~参戦 | マーチ | → | マーチ | レイトンハウス | レイトンハウス | マーチ | 撤退 | |||||||||
同一 | 1980年~参戦 | オゼッラ | → | → | オゼッラ | フォンドメタル | フォンドメタル | 撤退 | |||||||||
同一 | 1987年~参戦 | コローニ | → | → | → | コローニ | アンドレアモーダ | 追放処分 | |||||||||
同一 | 1962年~参戦 | ブラバム | お休み | ブラバム | → | → | ブラバム | 撤退 | |||||||||
同一 | 1986年~参戦 | AGS | → | → | → | AGS | 撤退 | ||||||||||
新規参入 | リアル | リアル | 撤退 | ||||||||||||||
同一 | 1985年~参戦 | ザクスピード | → | ザクスピード | 撤退 | ||||||||||||
新規参入 | ユーロブルン | → | ユーロブルン | 撤退 | 新規参入 | シムテック | シムテック | 撤退 | |||||||||
新規参入 | オニクス | オニクス | 撤退 | 新規参入 | パシフィック | パシフィック | 撤退 | ||||||||||
新規参入 | ライフ | 撤退 | 新規参入 | フォルティ | フォルティ | 撤退 | |||||||||||
新規参入 | モデナ | 撤退 | 新規参入 | ローラ | 撤退 | ||||||||||||
前身チーム | F1参入年 | 1987 | 1988 | 1989 | 1990 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 | 2000 | ・・・ | 現在2021 |
参戦チーム数 | 16 | 18 | 20 | 19 | 18 | 16 | 13 | 14 | 13 | 11 | 12 | 11 | 11 | 11 | 10 | ||
参戦台数 | 29 | 31 | 39 | 35 | 34 | 32 | 26 | 28 | 26 | 22 | 24 | 22 | 22 | 22 | 20 |
※スクーデリアイタリアは1988年から1992年までダラーラ、1993年はローラがシャシーを開発
バブル期だった1990年前後のF1ブーム時はチームのエントリー数も非常に多かった。
2021年現在のエントリーは10チーム(20台)だが、1989年は20チーム(39台)が参戦していた事もあり予選に進出するための予備予選も設けられていた。
F1に新規参戦したものの格下カテゴリ?と思わせるようなマシンもあり、すぐに資金不足に陥り1年だけでF1撤退なんていう事も・・・
アンドレアモーダは出走を渋ったりチームオーナー逮捕などもありF1界から追放処分という珍しい最期を迎えた。
また、当時は16戦で世界各国を転戦していたが、第15戦日本(鈴鹿)と16戦オーストラリアは移動費がかさむ為その直前に撤退するチームも見られた。
とにかく、参入と運営にお金がかかるのは今も昔も変わらないですね。
一応それっぽくカラー分けした元の表も掲載しておきます^^

短命F1参戦チーム・ランキング(1987年~2000年)
1987年~2000年にF1参戦していたチームで短期間で撤退してしまったチームをランキング形式で紹介します。
ランキング | チーム名 | 参入年 | 撤退年 | 参戦年数 | 出走GP数 | 備考 |
1 | ローラ | 1997 | 同年 | 1 | 1 | 開幕戦はポールのタイムから10秒以上遅く107%ルールにより予選落ち。第2戦直前にスポンサーを失ったことで使用料を払えずエンジン供給ストップ。シャシー開発・供給してきた名門ローラが独立チームとしてはまさかの1戦のみで資金難からスピード撤退。 |
2 | アンドレアモーダ | 1992 | 同年 | 1 | 9 | コローニを買収しF1参入、保証金を納めなかったトラブルから開幕戦を出走できず。予備予選出走を渋ったり、チームオーナーの逮捕などもありFISAがアンドレアモーダに対してF1からの追放処分を下し撤退。 |
3 | ライフ | 1990 | 同年 | 1 | 14 | W型12気筒の自社エンジンを搭載したマシンで新規参入。設計不良で重すぎる上に馬力不足、終盤2戦はジャッドV8エンジンに乗せ換えるも資金難もあり日本GP前に撤退。 |
4 | モデナ | 1991 | 同年 | 1 | 16 | 地を這うような特徴的なサイドポンツーンが印象的なマシンで、ランボルギーニ社の協力を得て参戦しランボルギーニ製V12を搭載するも成績は振るわず1年で撤退。 |
5 | ヴェンチュリー | 1992 | 同年 | 1 | 16 | 前年に倒産したラルースに対しヴェンチュリーが資本投入し再生支援。しかし、同年にヴェンチュリーが資本撤退、翌年から再びラルースへ戻ることになった。 |
6 | シムテック | 1994 | 1995 | 2 | 21 | 1992年に破産したマーチのスタッフを集めF1参入。サンマリノGPでのローランド・ラッツェンバーガーの事故死、そして資金難から1995年のカナダGP前に撤退。 |
7 | オニクス | 1989 | 1990 | 2 | 26 | F3000でステファノ・モデナがチャンピオン獲得しF1へステップアップ。1989年にステファン・ヨハンソンが3位表彰台に上がるなどしたが、翌1990年にメインスポンサーであるマネートロンの詐欺告発・逮捕もありチーム体制が弱体化しハンガリーGPを最後に撤退。 |
8 | フォルティ | 1995 | 1996 | 2 | 27 | F3、F3000からF1へステップアップ参入。資金難から使用料支払いが滞りエンジン供給がストップされてしまいドイツGP前に撤退。 |
9 | フォンドメタル | 1991 | 1992 | 2 | 29 | オゼッラを買収しF1参入、1991年は1台体制で参戦し、1992年は2台体制で参戦したが資金難から撤退。フォンドメタルはホイールメーカーでF1チームにもホイールを供給していた。 |
10 | リアル | 1988 | 1989 | 2 | 32 | 1台体制でF1参入。2年目は2台体制で臨んだが予選不通過で成績不振。リアルはドイツのホイールメーカー。 |
〃 | レイトンハウス | 1990 | 1991 | 2 | 32 | 1987年から提携していたマーチを買収し参戦。エイドリアン・ニューウェイ開発のマシンでイヴァン・カペリがフランスGPで2位を獲得。しかし、チームオーナー赤城明の不正融資逮捕、バブル景気崩壊によるレイトンハウス自体の業績悪化により撤退。1992年はマーチに戻った。 |
短命チーム第1位はローラ!
前代未聞の参戦グランプリ数たったの1戦・・・
1987年からF1を見続けてきましたが、私には「名門ローラが独立チームとして参戦して走った」という記憶が全く残っていませんでした・・・><!
そんなローラ、開幕戦予選を走ったものの劇的に遅く2台揃って予選不通過(107%ルールを通過できず)。
更に、たった1戦でメインスポンサーのマスターカードが手を引くことになり撤退。
電光石火の参入撤退となったローラと同年1997年にはジャッキー・スチュワートらが創設したスチュワート・グランプリも新規参入していました。
スチュワート・グランプリもなかなか思うような成績が残せなかったが1999年までの3シーズン参戦したのちフォードに買収されジャガー・レーシングへと生まれ変わった。
そのジャガー・レーシングものちに買収され2005年にレッドブル・レーシングと変身した。
1997年に新規参戦した2チーム、ローラは1戦で撤退、一方のスチュワートは生まれ変わりながらレッドブルとなりチャンピオンを獲得し時代をけん引。
新規参入、撤退、買収で姿を変えながら参戦するチーム、変遷を振り返ってみると面白い歴史が見えてきますね^^
さいごに
今日はF1黄金期前後に参戦していたチームの変遷でした。
厳しい世界なので成績不振や資金面で数年で消えていくチームが沢山ありました。
残るだけでも難しいF1界に50年以上も参戦し名を残しているフェラーリ・マクラーレン・ウィリアムズがどれだけ偉大であるか改めて感心しました。
2005年から参入したレッドブルが15年以上残っているのも凄い事ですし、名前はアルファロメオに変わりながらも1993年から参戦し運営を続けているザウバーも凄いですよね^^!
これからも歴史あるチームと新しいチームとの戦いを見続けていきたいデス!
それでは^^!
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