こんばんはハッピーサトさんです。
今回は北海道の石炭産業遺跡を巡り、赤平市の住友赤平炭鉱を訪れたときの写真紹介です。
写真は2014年の11月に撮影したものです。2014年当時はこんな感じだったんだなと見て頂けましたら幸いです。
住友赤平炭鉱
立坑櫓
住友赤平炭鉱は1895年に開鉱し年間190万トンほどの石炭を産出、1993年に閉山している。


1963年に完成した赤平炭鉱の立坑櫓は高さ43.8メートル、深さ650メートル。夕張や美唄などにある見慣れた赤色ではなく、この赤平立坑は緑色となっていました。
施設の前には解説の看板が設置されていました。4段ケージ(カゴ)で鉱員72名を昇降させることが出来、ケージの昇降スピードは時速43キロ(12メートル/秒)となっている。

三笠市の住友奔別炭鉱の立坑もケージ昇降は時速43キロでした。
絶叫マシンで垂直に真っ直ぐ落とされるような感覚でしょうね><

訪問当時は下の写真の様に6文字の看板土台跡が残っているだけだったが、現役で稼働していた頃は住友赤平立坑の文字が入り赤色ネオンで輝いていた。
2017年には立坑櫓をライトアップする機材一式が地元企業から寄贈され、土曜・日曜にライトアップされているそうです。
もう一つ、私は高倉健さんが大好きなのですが、健さん主演映画の「鉄道員(ぽっぽや)」の架空の町「幌舞」にある炭鉱の立坑としても登場していました。ちょうどこの赤平炭鉱に訪問した2014年11月に健さんが亡くなったと知り、寂しさが心に残りました。
健さんに声をかけられる形で志村けんさんが初めて映画出演した作品でもありますが、その志村けんさんは炭鉱夫として登場、劇中では幼い子を残し炭鉱事故で亡くなってしまうという哀しい男を演じていました。
高倉健さんと志村けんさん、俳優とコメディアンという全く違う立場の「ケン」さんでしたが、お二人とも内に秘めた哀しみを言葉ではなく「姿」から感じさせてくれる名俳優だったと思います。
さて、さっそく立坑櫓をぐるっと見て見ます。




立坑施設すぐ横には炭鉱遺産ガイダンス施設があり炭鉱資料が展示されており、申し込みをすれば立坑櫓内部の見学が出来るようです。
通常は入ることが出来ない立坑内部を元炭鉱マンが1時間以上かけて解説しながらガイドしてくれたという事で、かなり貴重な見学だと思います・・・行きたい><!
赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設 – 北海道赤平市 (city.akabira.hokkaido.jp)
北炭赤間炭鉱
ホッパー跡
こちらは住友赤平立坑からすぐ近くにある炭鉱遺跡ですが、住友ではなく北炭が1938年に開鉱した赤間炭鉱の選炭施設跡。赤間炭鉱は1973年に閉山している。
ホッパーの後ろは777段の階段で登ることが出来るズリ山。

三井芦別鉄道・炭山川鉄橋
赤平炭鉱から車で30分ほど離れた場所にある三井芦別鉄道・炭山川鉄橋。廃線となった鉄橋上に石炭を運んだディーゼル機関車と貨車がそのまま芦別市により保存展示されている。
芦別炭鉱が現役で石炭を産出していた頃は、この鉄橋をSLやディーゼル機関車が40両ほどの石炭を積んだ貨車を引いて走っていたそうです。

こんな高い場所を石炭列車が走っていたのですね・・・怖い^^;

それではまた☆
~~参考文献~~