こんにちはハッピーサトさんです。
今日は高倉健さん映画に登場したロケ地(北海道から九州まで)を歩いてみたいと思います。
画像はGoogleストリートビューになっているので、見わたしたり歩いて移動することが可能です。
「網走番外地」1965年公開
「網走番外地」は高倉健さんが手錠をはめられたまま網走刑務所から脱獄するというストーリーで、国民的な任侠スター・国民的スターとなった映画でした。

主なロケ地は北海道の網走でした。
それでは現在のロケ地を歩いて見て見ましょう。
北海道 網走
北海道網走 網走駅(藻琴駅)
「網走番外地」最初のシーン、これから収監される高倉健さんが汽車から降ろされた網走駅。映画で映っていた小さな木造駅舎の網走駅は、実際には「網走駅」ではなく「藻琴駅」で撮影されている。
これが映画撮影で網走駅として使われた藻琴駅。読み方は「もこと」。映画でみた駅舎(入口の屋根部分、窓、屋根)の雰囲気そのままという感じでした。
劇中の冒頭、縄で繋がれた凶悪犯たちがトラックで網走刑務所へと移送され、健さんら囚人たちの人間ドラマが始まった。
北海道網走 網走駅(北浜駅)
こちらは「藻琴駅」のひとつ先の駅の「北浜駅」。北浜駅が映画のロケ地(護送のシーン)だという説もありましたが、こちらはロケ地看板など何もなかった。
ただ、ホームからの景色はこちら(北浜駅)の方が映画の景色に近いような気がした、どうなんでしょうか・・・。
北海道網走 網走刑務所(網走監獄)
刑務所正門
1965年の撮影当時は本物の網走刑務所で外観の映画撮影が行われており、この移築再現された博物館 網走監獄は1983年に開館しています。
雑居房中央見張
独居房・雑居房がならぶ五翼放射状平屋舎房。5方向に伸びる放射状の起点にあるこの中央見張りから各方向を監視する。
田中邦衛さんのポンポン痛い仮病作戦や、雑居房で喧嘩が勃発した時はここから看守がすっ飛んできたのでしょう^^;
↓「網走番外地」ロケ地巡り写真紹介↓
「幸福の黄色いハンカチ」1977年公開
「幸福の黄色いハンカチ」は高倉健さんの北海道ロードムービー代表作。

主なロケ地は北海道の網走・釧路・帯広・夕張でした。
それでは現在のロケ地を歩いて見て見ましょう。
北海道 網走
北海道網走 網走刑務所
高倉健さんが刑期を終え出所した網走刑務所。
北海道網走 網走駅
武田鉄矢さんが駅前でナンパ中にチェーンに足を引っかけずっこける網走駅。出所した高倉健さんが駅前のお店でビールとラーメンとカツ丼を食べ、その後ろで武田鉄矢さんと桃井かおりさんも食事をしていた。
北海道網走 モヨロ海岸
3人が出会い赤いファミリアに乗って旅を始めるきっかけになったモヨロ海岸。
北海道 釧路~帯広~砂川
北海道上川 美幌峠
阿寒の温泉に向かう途中に記念撮影に立ち寄った美幌峠。どうしても身長差をうめたくて岩の上に立つ武田鉄矢さんが可笑しかった。
北海道釧路 阿寒湖温泉
3人は阿寒湖温泉の旅館に宿泊。「キスだけ・・・オッパイだけ」とスケベ心丸出しで暴走した武田鉄矢さんは健さんに叱られる。
北海道足寄 陸別駅
昨晩のスケベ事件でギクシャクした3人が別れる事になった陸別駅。しかし、食堂でカニを食べ再び3人の旅がスタートする。
2006年にふるさと銀河線が廃線となったため、現在は陸別駅は道の駅に生まれ変わっている。
北海道足寄 桜井牧場
武田鉄矢さんがカニに当たり桃井かおりさんの暴走でファミリアは立ち往生。3人で泊まることになった牧場。2泊目も、やはり武田鉄矢さんは健さんに叱られる。
北海道上川 新得警察署
帯広でたこ八郎さんをボコボコにした後、無免許で検問に引っ掛かった高倉健さんが渥美清さんにお世話になった新得警察署。
北海道歌志内 悲別ロマン座
砂川の旅館に一泊した翌日、夕張へと向かう途中3人が通りかかった歌志内の悲別のロマン座。フォーク3人組が「銀座カンカン娘」を歌っていた。
北海道 夕張
夕張の入口 若菜エリア
3人を乗せたファミリアは夕張に入りこの交差点を左折した。劇中では交差点手前左手に北炭の坑内員募集の看板が映り、「18歳以上45歳まで。毎日面接。北海道炭砿汽船株式会社」と書かれていた。
夕張の繁華街 本町エリア
この青いトタン屋根の細い階段は、妻の流産を知った後にヤケ酒をあおった健さんが、肩がぶつかったチンピラを喧嘩で殺してしまった現場。
※2021年現在、この「健さんの殺人事件」の現場となっている木造建物は残念ながら崩壊していて、撮影当時の面影はなくなってしまった。
夕張の炭鉱住宅
映画で高倉健さんと倍賞千恵子さんが住んでいた木造長屋の炭住(炭鉱住宅)。映画で二人はこの一番奥の部屋に住んでいました。
↓「幸福の黄色いハンカチ」ロケ地巡り写真紹介↓
「駅 STATION」1981年公開
「駅 STATION」は1981年の作品で、高倉健さんはオリンピック射撃選手の警察官という役で主演。

主なロケ地は北海道の札幌・銭函・砂川・留萌・増毛・雄冬でした。
それでは現在のロケ地を歩いて見て見ましょう。
北海道 小樽・増毛(1968年1月 直子)
北海道小樽 銭函駅
映画冒頭で健さんがいしだあゆみさんと幼い息子と別れるシーンの舞台となった銭函駅。
札幌駅と小樽駅の中間にある海沿いの小さな駅で、劇中では雪景色だった。
北海道増毛 雄冬港
健さんが故郷に戻り連絡船で着いた雄冬港。撮影当時は雄冬地区は陸の孤島状態で一日一往復の連絡船が唯一の移動手段だった。
妹が北見枝幸の男と結婚式を挙げた雄冬神社は、この後側の山にあり階段を上っていくことが出来る。
北海道 増毛・留萌・砂川(1976年6月 すず子)
北海道増毛 風待食堂
烏丸せつこさんが働いていた風待食堂の外観はほぼ当時そのままの状態。すぐ隣には2016年に廃線となってしまいましたが増毛駅の駅舎が残っている。
北海道留萌 留萌駅
産婦人科へ通うため増毛から列車に乗った烏丸せつこさんを健さんらが尾行した留萌駅。中絶後にお腹をおさえうずくまった階段は今も残っている。
北海道砂川 上砂川駅
宇崎竜童さんと烏丸せつこさん、そして張り込んでいた健さんが待ちつづけ夜になり根津甚八が姿を現した上砂川駅。
劇中では石炭を貨車につみこむホッパーなどが映っていたが今は勿論ない。ただ、奥の方には三井砂川炭鉱立坑跡(閉山後は無重力実験施設として使用された)が見える。
北海道 札幌・増毛(1979年12月 桐子)
北海道札幌 たくぎん(人質殺人事件現場)
札幌大通り公園沿いの西11丁目のビルで起きた人質殺人事件のシーン。劇中ではたくぎん(北海道拓殖銀行)の看板がかかっていたが現在は北洋銀行が入っている。
健さんは阿藤快さんら犯人グループに食料を届けるためラーメン「すみれ」の出前配達員に変装し、電柱側にある通用口から乗り込んだ。
犯人のお母さんが放った「警察の人殺しぃ!」というセリフが耳に残る。
北海道増毛 阿分稲荷神社
健さんと倍賞千恵子さんが初詣にいった神社。ここで大滝秀治さんを銃で撃った真犯人とすれ違う。
神社の石鳥居も当時と同じ形状そのままで、参道は線路で分断されている。
北海道増毛 実家
健さんの雄冬の実家。ここは実際は雄冬ではなく増毛にある国稀酒造の建物で、別れた妻に階段わきから電話をかけるシーンもこの中で撮影されていました。
北海道増毛 増毛駅
登場人物たちの出会いや別れの舞台となった増毛駅。屋根や屋根を支える柱の形状も撮影当時と全く同じでした。
映画冒頭に出てきた小樽手前の「銭函駅」と同様、増毛もかつてはニシン漁で栄えた漁師町。
↓「駅 STATION」ロケ地巡り紹介↓
「居酒屋兆治」1983年公開
「居酒屋兆治」はモツ屋となった高倉健さんと大原麗子さんの切ない映画。

主なロケ地は北海道の函館でした。
それでは現在のロケ地を歩いて見て見ましょう。
北海道 函館 兆治の店舗周辺
北海道函館 赤レンガ倉庫
オープニングで高倉健さんと加藤登紀子さんが、このアングルで自転車に乗ってこちらに向かってくる。この倉庫群の間を入ったところに「居酒屋兆治」があった。レンガ倉庫群は明治末期に建てられたもの。
北海道函館 函館市場
高倉健さんと加藤登紀子さんがお店の食材の買い出しに使っていた市場の通り。オープニングで大原麗子さんは健さんを見かけるが声をかけられずすれ違う。
北海道函館 居酒屋兆治の店
レンガ倉庫群の間の通りで、この右手側のレンガ倉庫の手前に「居酒屋兆治」の建物があったと思われる。劇中ではスナック経営者のちあきなおみさんや、あき竹城さんもお店のご近所さんとして登場していました。
北海道 函館 街なか
北海道函館 函館西警察署
健さんが伊丹十三さんをぶん殴って大けがさせ拘置された警察署の建物。解体された旧函館西警察署を復元したもので現在は臨海研究所になっている。
チャチャ登り
肩を壊した野球青年を健さんが追い掛けるシーンで使われたチャチャ登りという石畳の急坂道。右手には函館聖ヨハネ教会、さらに奥には海が見える。
この左側にあるハリストス正教会は、健さんと大原麗子さんが一緒に笑顔で映っている写真の背景に映っている教会と思われます。
北海道 札幌
北海道札幌 豊平川河川敷
ドックで働いていた頃の元上司を健さんがお見舞いに行った帰り、この豊平川河川敷で元同僚と話し込んだ。
すすきの繁華街
劇中で大原麗子さんがキャバレーで働いていた札幌すすきの繁華街。
酒におぼれ孤独に亡くなったあの細い路地のアパートはどこなのかは分かりませんでした。すすきのは細い路地でさえ隙間なく飲食店などで埋まっていて今でも眠らない街。
北海道 函館 ラストシーン
北海道 函館 函館市斎場
ラストシーンで棺を青年団が担いで運んだ坂道。海を望める坂にお墓が並んでいて、実際にこの坂を上り切った場所に斎場がある。
↓「居酒屋兆治」ロケ地紹介↓
「鉄道員(ぽっぽや)」1999年公開
「鉄道員」は高倉健さんが廃線間近のローカル線の駅長役で出演、幼子と妻に先立たれながらも鉄道員一筋で最後まで生きる姿に昭和の魂を感じました。

主なロケ地は北海道の南富良野でした。
それでは現在のロケ地を歩いて見て見ましょう。
北海道 南富良野
幌舞駅
映画の舞台になった幌舞の駅。実際はJR根室本線「幾寅駅」ですが、駅の看板には劇中と同じ「幌舞駅」と書かれています。現在も無人駅として現役で利用されている。
幌舞駅(幾寅駅)駅舎のなか。映画撮影時の写真や小道具、出演者のサインなどが展示されている。健さんが劇中で実際に着用していた特注の駅員制服・帽子・ブーツも展示されている。
ストーブから伸びる煙突が雪国を感じさせてくれる。何より、健さんのもとに現れた「亡き娘」との再会シーンが目に浮かびます。
ホーム側から見た駅舎。右手に見える小屋は、忘れた人形を取りにきた「娘さん」と健さんが出会うシーンで使われた駅のトイレ。
健さんが汽車を見送り続けたホーム。最期を迎えるその瞬間まで健さんはこのホームで鉄道員を全うした。
幌舞駅周辺
駅のすぐ隣にはだるま堂とオレンジ色のキハ40の車両があり、ぽっぽやの撮影で実際に使われたもの。
こちらも駅の真ん前にあるロケセットのひらた理容店。
北海道 赤平
幌舞炭鉱の立坑櫓
炭鉱夫の志村けんさんのシーンで登場した幌舞炭鉱の立坑櫓。実際には北海道赤平市にある赤平炭鉱の立坑櫓。
↓「鉄道員」ロケ地紹介↓
「あなたへ」2012年公開
「あなたへ」は高倉健さんの遺作となった映画。

主なロケ地は富山・大阪・長崎でした。
それでは現在のロケ地を歩いて見て見ましょう。
富山県~岐阜県~京都府
富山県 富山刑務所
高倉健さんが勤務していた富山刑務所。すぐそばの社宅で健さんと田中裕子さんが暮らしていた。
岐阜県 ドライブステーション板蔵
健さんがビートたけしさんと初めて出会ったドライブステーション板蔵。お二人はここでタンクに天然水を入れていた。
京都府 東寺(五重塔)
劇中では東寺が見えるこの道(大宮通り)をこの向きで大阪へと健さんが車を走らせていた。
大阪府~兵庫県~山口県
大阪府 道頓堀
大阪の道頓堀。劇中でも大看板は左から順に「雪印メグミルク」「グリコ」「日商エステム・改源・戸堂歯科・CHINTAI」と同じ並びだった。
大阪府 千日前道具屋筋商店街
同じく大阪の千日前道具屋筋商店街。料理道具や厨房道具の店が多く全長150メートルもあるアーケード商店街。
健さんはこの商店街のショーウィンドウの大工道具を欲しそうに見つめていた。
兵庫県 竹田城跡
田中裕子さんが童謡「星めぐりの歌(宮沢賢治)」を歌った竹田城跡。天空の城と呼ばれるが雲海も壮観、この幻想的な景色を一度見て見たいです。
山口県 火の山公園
健さんとビートたけしさんが再会した関門橋が見える火の山公園。ビートたけしさんは全国で車上荒らしをしながら「放浪」していたとの事で警察に捕まる。そして、種田山頭火の本は健さんのもとへ。
思わぬ足止めとなった健さんの「旅」だったが、再び九州の長崎にむけ進んでいく。
長崎県~福岡県
長崎県 薄香漁業協同組合
健さんが散骨のための船を出してもらえないか、お願いしにきた場所。
出前を届けに来た綾瀬はるかさんの傘がフワッと飛んで、健さんがそれを取って差し上げていた。
こちらは平戸市の漁協組合の建物。
長崎県 濱崎食堂
綾瀬はるかさんが働いていた濱崎食堂。
実際には民家のため看板など目印がないが、撮影後しばらくは「濱崎食堂」の看板やのれん、メニューサンプルが保存されたままになっていた様子。
長崎県 伊王島灯台
病気で亡くなった妻から残された灯台の絵手紙をたよりに辿り着いた伊王島灯台公園。健さんが放った絵手紙が風に乗ってひらひらと海にむかって飛んでいった。
福岡県 門司港
妻の散骨を終え薄香の郵便局で退職願をポストに投函した健さんが「旅」のラストに訪れた門司港。ここで健さんは海に流すよう託された「娘の結婚衣装の写真」を佐藤浩市さんに渡す。
↓遺作「あなたへ」ロケ地巡り紹介↓
さいごに
今回は健さんの映画ロケ地をGoogleストリートビューで巡ってみました。
それではまた^^☆
↓健さんの想い、素顔を知ることが出来る本↓