こんばんはハッピーサトです。
毎年5月に開催されるオーバルコースを使用した超高速バトルが繰り広げられるインディアナポリス500(略してインディ500)。
世界3大レース(F1のモナコGP、24時間耐久レースのル・マン、そしてインディ500)の一つとして有名。
航空写真を見ての通りで楕円形というよりは4つの90度ターンを持つ長方形のサーキットという感じですが、インディカーはほぼ全開走行で予選も決勝も1ラップ平均時速は約380km/hという仰天のスピード。
ちなみにナスカーではハードブレーキングをしてターンに突入が必要で、ラップの最高平均時速は約300km/hとなっている。
下の表はインディカーにおけるそれぞれのセッションの最高記録です。
平均時速(km/h) | 平均時速(mph) | タイム | ドライバー | 記録年 | |
予選(1周2.5マイル) | 382.2 | 237.4 | 37.8秒 | アリー・ルイエンダイク | 1996年 |
予選(4周10マイル) | 381.3 | 236.9 | 2分31.9秒 | アリー・ルイエンダイク | 1996年 |
決勝(1周2.5マイル) | 379.9 | 236.1 | 38.1秒 | エディ・チーバー | 1996年 |
決勝(200週500マイル) | 301.6 | 187.4 | 2時間40分3秒 | トニー・カナーン | 2013年 |
インディカーシリーズの年間最大イベントであり約40万人もの観客が訪れるインディ500では、佐藤琢磨選手が2017年と2021年に優勝し日本中のファンに衝撃を与え、NHKでも特集が組まれたほどでした。
↓公式映像 2017年緊張のラスト5周↓

琢磨さんならやってくれるんじゃ・・・
なんて期待してたけど本当に優勝してしまったあの瞬間
信じられない光景に感動&放心状態になりました^^;
そして2度目の優勝、3度目も期待しちゃいますよね☆
↓2017年のインディ500優勝マシン↓
↓2020年のインディ500優勝マシン↓
という事で今回は、インディ500の舞台インディアナポリス・モーター・スピードウェイを歩いてみたいと思います。

それでは・・・
インディ500お決まりのセリフで行きましょう!
Ladies and gentlemen, start your engines ^^!
インディアナポリス・モーター・スピードウェイ – Wikipedia
スタート地点
※Googleストリートビューなので画像内でぐるっと見渡したり自由にお散歩できます♪
このオーバルが出来たのは1909年で当初は全面レンガ敷のコースだったが、現在はこのスタート・フィニッシュラインの90cm(1ヤード)のみレンガが残っている。
南北に伸びるロングストレートは1本が約1,005mもありバンク角はなくフラットになっている。
ターン1
南側2つのターンのうち最初に突入するターン1。
4つあるターンはそれぞれバンク角が約9度で400mとされているが、佐藤琢磨さんは実際に走ってみるとそれぞれコーナー特性が異なると仰っていた。
ちなみにバンク角の比較例として、ナスカーのデイトナ500のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイは最大バンク角が31度となっている。
2012年のインディ500では最終ラップ、首位走行のダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ・レーシング)をイン側から抜こうとした佐藤琢磨選手(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がスピンしてしまいウォールに激突し、あともう少しという所で勝利を逃した。
しかし、2位でも3位でもなく勝利しか求めないその果敢なアタックを見ていたチームオーナーのA・J・フォイトが佐藤琢磨選手に惚れ込みオファーし翌年のシートを用意した。
そのA・J・フォイト自身はインディ500で4度も勝利(インディ500最多優勝タイ記録)を収めている。
ショートストレート(南側)
ターン1・2をつなぐ約200mのショートストレート。ここはバンク角がないフラット路面。
2017年のレースではターン1出口で他車と接触したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が宙を舞い裏返し状態でイン側のバリアに落下し大破する大事故があった。
ややマシン側面から落ちたのが幸いしたのか大事には至らなかったが、当時はコックピットを保護するシールドはまだなかったし、もう少し裏返った角度で落下していたら大惨事になっていた可能性がある・・・。
ターン2
南側のターン2。
1996年インディ500では、予選ポールポジションを獲得したスコット・ブレイトン(チーム・メイナード)が、決勝前の練習走行中にターン2でスピンしウォールに激突し亡くなってしまった。
事故の直前にデブリを踏んで右リアタイヤに亀裂が生じパンクしたことによる事故とされている。
インディ500では、このブレイトンの事故を最後に死亡事故は発生していない。
バックストレート
コース東側を南北に伸びる1,005mのロングストレート。
ここはバンク角は付いておらずマシンは何もしないと左側に曲がってしまうため、ドライバーはステアリングをやや右に切ることでマシンを直進させる。
バックストレートの左右両側はブリックヤード・クロッシング(Brickyard Crossing GC)というゴルフコースになっていて、全米女子プロゴルフ協会(USLPGA)ツアーの開催地になっている。
ターン3
北側にあるターン3。
1982年インディ500の予選、ゴードン・スマイリーがこのターン3でスピンしウォールに正面から突っ込み激突死している。
この時はターン中にオーバーステアでスライドしたマシンをスマイリーはカウンターステアを当てることで軌道修正を試みたが、突然グリップが回復しアウト側のウォールに向かって一直線にマシンが向かってしまった。
スマイリーが乗っていたマーチのマシンはウォールに激突し爆発炎上、原型が全く分からない程に粉々に砕け散りながらターン4手前まで転がっていく悲惨な大事故だった・・・。
ショートストレート(北側)
ターン3・4をつなぐ約200mのショートストレート。
ターン4
最終コーナーのターン4。
この最終ターンもこれまでのターンと同様に過去に重大事故が起きているが、ここを無事にクリアすれば1,005mのホームストレートへ突入する。
フィニッシュ
ということで1周2.5マイル(約4km)のインディ500コースを歩いてみました。徒歩なら1周おおよそ1時間、チャリンコで15分、インディカーなら38秒^^!
インディ500は1911年から開催されていますが、これまで日本人ドライバー10人が参戦していました。
佐藤琢磨さんの優勝2回は本当に顎が外れる衝撃的結果でしたが、高木虎之介さんも5位フィニッシュという素晴らしい記録を残していました。
インディ500ウィナーは牛乳を一気飲みするのが恒例で、予選後に牛乳は選べるらしく通常の成分無調整乳、低脂肪乳、無脂肪乳から選択できるとの事。
そして優勝ドライバーとチームスタッフが1列に並んでスタート・フィニッシュラインのレンガにキスをする☆
今年はどんなレースになり、誰が優勝するのか・・・楽しみですね☆
それではまた^^!
↓世界3大レースの舞台を散歩↓